eSportsが人材募集に活用できるって本当⁉人材派遣会社がeSportsを活用して圧倒的な成果を出せる方法をご紹介!

近年、eSports(エレクトロニック・スポーツ)は世界的なブームとなっており、日本国内でも様々なタイトルでプロリーグが開催されており、高校・大学でのeSports部活動が増えてきており、企業主催の大会も全国各地で増えてきて、各自治体も地元のお祭りでeSportsを活用したい大会や体験会の機会を作り、多くの場面で注目を集めています。
eSportsが日本で話題になり始めたのは2017~2018年頃になりまますが、2025年5月現在、約8~9年が経過し、一過性性のものではなくなり市民権を得るまでに成長しました。
既に単なる娯楽や競技の枠を超え、eSportsは地方活性化や新規事業にも活用され、さらに人材発掘や人事戦略の一環としても注目されています。
特に20代前後の新卒/第二新卒層との相性はバツグンで、今までアプローチできなかった多様な人材を採用するための新しい手段として、企業がeSportsを積極的に活用していく動きが加速しています。
本記事では、「eSportsを人事採用に活用するメリット」について、多角的な視点から詳しく解説してまいります。
eSportsとは何か?

まず、「eSports」とは、コンピューターゲームを使った競技・スポーツのことです。
対戦型のゲームを中心に、チームでの戦略や個々のプレイスキルを競い合うものが多く、世界中でプロ選手や大会が存在しています。
競技性の高さから、従来のスポーツ同様に観戦者も多く、大会のライブ配信や実況中継も盛んに行われています。
スポーツと一言で表しても野球・サッカー・ラグビー・柔道・フェンシング・F1・ポーカー・チェスなど多様なジャンルがあるのと同様に、eSport
も同様に一言で表せないほど主なジャンルだけでも以下のものがあり、さらにゲームタイトルごとに細かく分かれております。
●FPS(ファーストパーソンシューティング):一人称目線のシューティングゲーム
●TPS(サードパーソンシューティング):三人称目線のシューティングゲーム
●RTS(リアルタイムストラテジー):リアルタイムで動かしながら相手を倒すゲーム
●格闘ゲーム:パンチやキック、投げ技などで相手の体力ゲージをゼロにするゲーム
●MOBA(マルチオンラインバトルアリーナ):マップ上でお互いの陣地を攻めるゲーム
●レーシング:車やバイクなどレーシングのゲーム版
●パズル:画面上の自陣のブロックを消して得点や生き残りを競うゲーム
●スポーツ:サッカーや野球、バスケットボール、プロレスなどのスポーツゲーム
●カード:お互いにカードを出し合って相手の体力をゼロにするゲーム
●音楽ゲーム:リズムに合わせてボタンを押し、高得点を競うゲーム
採用活動におけるeSports活用の背景
少子高齢化が進む日本において、企業の採用活動はますます厳しさを増しています。
従来の就職説明会や企業説明会では、優秀な人材を十分に惹きつけることが困難になりつつあります。
特にZ世代と呼ばれる若年層は、企業選びにおいて「体験価値」や「企業の価値観との共感」を重視する傾向が強くなっています。
・同じ就職をするなら柔軟な考えを取り入れている会社のほうが魅力的
・同じ就職をするなら自分の趣味と相性がいい会社のほうが魅力的
そうした中で、スポーツや芸術文化を活用する企業が増えてきており、特に若年層に人気の高いeSportsを採用活動に取り入れることで、以下のような多くのメリットが生まれてきています。
就職先企業の多様化
今までは、知名度のある大企業がもっとも人気があり、知名度があるだけで新卒採用時にエントリーシートが多数集まっておりました。
しかし、大企業でも安心できない時代に突入し、また、知名度よりもやりがいや経験・実績を求めて新進気鋭のベンチャー企業にも人気が集まる様になり、今まで新卒採用をしてこなかった外資系企業も積極的に新卒世代の採用を進める様になり、少子高齢化の波が遂に押し寄せ始め、採用したい新卒人材の確保がますます困難になりつつあります。
そこで、従来のやり方だけでは新卒エントリー数が減少し、競合企業に競り負ける事態が発生し、気が付けば自社のみが一人負けしている…ということも実際に発生している様です。
各スポーツジャンルの多様化により情報受信も多様化
今までは、野球やサッカーなどメジャースポーツタイトルへのスポンサー協賛や実業団を通じたPR活動が効果的でしたが、野球やサッカー以外の趣味嗜好を持った各コミュニティや界隈が成長し、リアルスポーツだけでも様々なスポーツが成長してきており、プロリーグだけを見てもプロ野球リーグ・Jリーグ・Fリーグ、Bリーグ・Vリーグ・WEリーグ・Xリーグ・Tリーグ・リーグ1など、様々なプロリーグが存在しております。
さらにマインドスポーツも拡大し、囲碁・将棋だけでなく、麻雀のMリーグも人気を博しております。
そして、今までとは全く異なる新しいスポーツとしてeSportsが誕生しました。
各スポーツにより企業の相性の良し悪しが発生しており、例えば日焼け止めクリームのPRはアウトドアスポーツと相性がよいでしょうし、Xリーグやリーグ1など筋肉ムキムキのマッチョ体型にはプロテインドリンクのPRと相性がよいと思いますが、そもそもフィジカルスポーツはPC製品やインターネットの様なインドア向けの製品/サービスと相性がまったく合わない場合も出てきます。
そこでeSportsの出番です。
eSportsともっとも相性がよいのは、ご想像通りのPCやスマホ、PC周辺機器関連と非常に相性がよいでしょう。
他にも、室内で飲食するお菓子やドリンクなども相性がよいでしょうし、インターネット回線やアイケア製品も相性がよいと言えます。
採用したい人材も多様化
各企業の採用したい人物像やスキルなども一本化することは難しく、「優秀な人材」という評価も企業や採用枠によって大きく異なります。
もっとも採用したいタイプの人材を集めたい場合、上記の様なスポーツへの投資を行い、スポンサー活動を行ったり実業団を持つことで「こういう人材を採用してます!」と分かりやすく集める事ができましたが、時代の進化により、細分化されてきております。
(例:重たい荷物を運ぶ物流関係はラグビーや重量上げ、チームプレーや外廻り営業が多い会社はラグビーやアメフトなど)
営業1つを見ても、コミュニケーション能力が高く誠実で真面目が強みの人もいれば、PC操作が得意で資料作成やプレゼン能力の高さを強みにしている人もおり、また人の話を聞くのが得意で相手の悩みや問題点を聞き出すのが得意な人もいたりします。
各業種や企業体質により「優秀な営業社員」の中身も若干異なってきますし、さらにWEB業界の拡大により、営業1つ見ても「優秀な営業マン」の像が業種により大きく異なってまいります。
その為、「本当に採用したい人物像」を自問自答した結果、「eSportsが適切だった」という例も少なくありません。
eSportsを活用することで得られる人事採用のメリット

eSportsを人材採用に活用すべき、または活用を検討したほうがよい企業とは、主に以下の点が考えられます。
自社の課題が以下の内容に当てはまる企業の皆様は、前向きに検討してもらいたく思います。
新卒/第二新卒世代との接点強化
eSportsはZ世代(2000~2010年代生まれ)にとって身近な存在です。
彼らは幼少期からデジタル環境に親しみ、ゲームやインターネットを通じてコミュニケーションをとることに慣れています。
採用活動にeSportsを取り入れることで、従来の「企業説明会」や「会社案内資料」だけではリーチできなかった層へのアプローチが可能になります。
また、ゲームイベントやeSports大会を通じて、企業が自然な形で学生や求職者と接点を持つことができるのです。
潜在能力の可視化
eSportsの競技シーンでは、短時間での判断力、戦略的思考、チームワーク、ストレス耐性など、ビジネスにも直結する多くのスキルが問われます。
採用面接だけでは見えにくいこの様な能力が、eSportsのプレイや大会を通じて浮き彫りになります。
例えば、仲間との連携を重視するMOBA系のゲームでは、リーダーシップや協調性が求められ、企業にとっての「即戦力人材」を見つける材料となり得るでしょう。
チームワークや対人スキルの評価
eSportsは基本的に複数人でチームを組んで行うため、コミュニケーション能力や協調力が不可欠です。
ボイスチャットを通じた迅速な意思疎通、戦略の共有、トラブルへの柔軟な対応などは、実社会でも重要なビジネススキルです。
eSportsイベントを採用プロセスに組み込むことで、学生や応募者の実践的な対人能力を自然に測ることが可能となります。
企業ブランディングへの効果
eSportsを取り入れている企業は、先進的かつ柔軟な企業文化を持っていると評価されやすくなります。
特にIT企業、ベンチャー企業、広告・クリエイティブ業界など、変化に柔軟な人材を必要とする業界においては、eSportsとの親和性が高く、企業イメージの向上に繋がります。
また、eSports大会のスポンサーや主催企業として名を連ねることで、若年層に対する企業認知度が飛躍的に向上します。
社内コミュニケーションの活性化
eSportsを採用イベントに活用するだけでなく、入社後の研修や社内イベントとしても取り入れることで、社員同士のコミュニケーションが活性化します。
ゲームを通じた共通体験は、世代や部署を超えた関係構築を促進し、チームビルディングにも効果的です。
また、eSportsチームにスポンサー協賛を行うことにより、リアルスポーツの生中継を応援するのと同じ様に自社スポンサー協賛のeSportsチームを生配信(テレビは生放送、インターネットのみは生配信)を通じて社員一同で応援することができる様になります。
社員みんながeSportsのプロリーグ対戦を応援することで、一体感が生まれる様になります。
A社とB社どちらに就職したい?の最終説得材料につながる
結論から言うと、新規求職者が「A社とB社どちらに就職しようか悩んでいる」この点に尽きると言えます。
業務内容や会社規模、給料、その他諸々を比較してもA社とB社それぞれ優位点があるにしても、大きな差はなく決めかねている…。
こういった状況の中で、最後の決め手になるのが「eSportsに積極的に関わっている企業」という場合も大きく影響します。
●「eSportsや各種スポーツに力を入れているA社」
●「eSportsや各種スポーツには力を入れずに特に何もやっていないB社」
上記の様な場合、どちらに就職したいか?答えは明白になりますよね?
人材派遣会社がeSportsを活用するメリットはあるのか?
人材派遣会社とeSportsは一見相性がよくなさそうに見えても、実は大いに相性がよいと言えます。
特に、募集年代が20~30代に集中している会社ほど、なぜeSportsを活用しないのか?と疑うほど、機会損失をしております。
人材派遣会社の中でも特に相性がよいのは、ずばり「IT関連/エンジニア派遣の人材派遣会社」がもっとも相性がよいと言えます。
特に、自社で正社員採用化をし、クライアント先に出向をするビジネスモデルの企業は、驚くほど効果を得られるはずです。
元々eSports関連化でPCを組み立てたり、自分で購入してきたPCパーツを入れ替えたりと、PCに精通しているユーザーが非常に多く存在しております。
さらに、普段からPCを扱っているのでPCに対しての抵抗感があまりなく、元々の知識もあるおかげで比較的すんなりと業務に入っていける様です。
もちろん各業務や企業によって扱うソフトなど違いはあるとは思いますが、キーボードの打ち方やPCの仕組みなど初歩的な知識はクリアしている人が大半の為、即戦力としても期待ができます。

eSportsと関連がない企業がeSportsを活用するメリットと方法とは?
eSportsと関係がなさそうな企業でも、やり方次第でいくらでも活用方法が得られます。
- 子供向け製品/サービスの場合…
ゲームタイトルによって対象ターゲット年齢が異なる為、各年代に合ったゲームタイトルを扱うことも大いに効果が期待できます。 - シニア向け製品/サービスの場合…
シニア層にはシニア層向けの打ちだし方ができます。
実際にシニア向けの取り組みが結果を残している実績も日本全国で出てきておりますので、扱い方を間違えなければ大いに期待ができます。
唯一、eSportsと相性がよいとは言えない製品/サービスといえば、日焼け止めクリームや海水浴関係のグッズ、登山やダイビングなどのアウトドア向け製品などが挙げられます。
これらの製品であれば、わざわざeSportsを選ばなくてもリアルスポーツで相性のよい競技やリーグの中から選定し、自社に最適なチームを選ぶほうが効果を期待できるでしょう。
余談ですが、こういった事情もあると思い、リアルスポーツ向け製品/サービスでもご紹介可能な様に、各リーグや競技シーンの中からご紹介できる様に体制を整えております。
カタチだけの参入は見破られて信用を失う!
eSportsを採用に活用すべき理由を述べてまいりましたが、表面上だけの活用では求職者にすぐに見抜かれてしまいます。
その為、やるからには企業として本腰を入れて取り組み、社内の社員全体で理解をした上で取り組まなければなりません。
でないと、求職が入社後に「こんなはずではなかった…」「聞いていたことと違う…」とガッカリし、退職の原因につながります。
その為に、取り組みべき内容とは、主に以下の内容が挙げられます。
社員全体の共有
会社規模が大きくなればなるほど社員全員の共有が難しくなるとは思いますが、少なくとも「ウチの会社がeSportsを取り入れて事業に活かそうとしているんだな」ぐらいの認識を持つ必要があります。
そうでなければ、仮にeSportsチームやイベントに関与した際、社内から参加しにくい空気ができてしまうと尻すぼみしてしまう可能性が高まります。
eSports×〇〇の新しい取り組みの事業開始
ただ単にeSportsチームにスポンサー協賛するだけでもよいのですが、これだけでは1+1=2にしかなりません。
せっかくならeSportsを活用して、広告や広報に活用、新規事業に活用、新卒採用で活用、とさまざまな部分で活用することにより、2×2=4になり、相乗効果を得ることが期待できる様になります。
何をすれば効果的に活用できるのか?
ここが大きなポイントになるのですが、ただ単に「eSPortsに取り組みます!」という宣言だけでは物足りなく、長続きしません。
その為に、①広報宣伝に活用、②人材採用に活用、③企業イメージアップに活用、④その他、とさまざまな活用方法で応用することができる様になります。
ここから先は弊社の企業秘密の部分とも重なってきますので、この場でのご紹介は控えさせてもらたいのですが、ぜひご興味をお持ちいただき、弊社へのご依頼をご検討いただける企業様には、ご依頼先企業様に合わせて「eSportsの活用方法」を作成しておりますので、ぜひお気軽にお問い合わせくださいませ。
まとめ
eSportsを活用した採用戦略は、Z世代の価値観やスキルを理解し、より深くアプローチするための非常に有効な手段です。単なるゲームイベントではなく、企業文化の体現や人材評価の新たな手法として、大きな可能性を秘めています。
今後さらにeSports市場は拡大し、企業と人材の接点としての価値は高まり続けるでしょう。時代の変化を的確に捉え、柔軟に取り入れることが、人事戦略においても競争力となります。
【筆者より】
eSportsを活用した人事採用は、まだ新しい取り組みですが、だからこそ今始めることで差別化が図れます。
もし自社で導入を検討している方がいれば、まずは社内イベントや学生向け体験会など小規模な企画から始めてみてはいかがでしょうか。
「とはいえ、自分たちだけではカタチになりそうもないな…」とお悩みの企業様、弊社がゼロからサポートを行うことができますので、お気軽にお問い合わせくださいませ!